奈良・大和国と大阪・河内国を境にする生駒山地の南端、信貴山の山腹にある当寺は、真言宗十八本山。飛鳥期から毘沙門天を祀り、平安期命蓮上人の醍醐天皇病気平癒の祈願以来、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所となり寺名となる。開山堂は、創建者聖徳太子、中興の祖命蓮上人と歓算上人、弘法大師を合祀し遺徳をしのぶ。
〒636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
TEL:0745-72-2277
痩身で、装身具も簡素な足を組み瞑想する菩薩像。 666年朝鮮半島で百済が滅ぶ。多数の王朝の民が日本に亡命。 朝廷の役人が、亡くなった半島出身の妻のために願いを込めた仏像。 —ハンカする台座の枠に「高屋大夫が亡き韓夫人のために」と刻まれ、仏像の痩身や腰から垂れる帯飾りで、朝鮮三国時代の仏像との関連も濃い。
聖徳太子創建の当寺金堂壁画は7世紀末頃描かれ、インド・アジャンター石窟群や敦煌莫高窟の壁画と共にアジア古代仏教絵画の代表とされた。焼失後再現された6号壁の三尊(阿弥陀・観音・ 勢至)を中心に25体の菩薩像を表す阿弥陀浄土は白眉。壁画の図様に国宝刺繍釈迦如来説法図(奈良博蔵)との高い親近性が見られる。
〒636-0116 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
TEL:0745-75-2555
平安時代生駒山地南端の信貴山で修行していたひじりの命蓮に、里の長者が米を提供し、命蓮は都の醍醐天皇に病気平癒の祈祷を提供し、醍醐天皇は里の長者に市場開く認証を提供する。著者たちは、里や天皇に市場や健康に「欠損」が生じている状況で、「回復」というシステムが稼働したときに富の発生が起こるのではと仮説する。
小松和彦・栗本慎一郎 工作舎
Tags : 奈良県朝護孫子寺
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