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大和文華館

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大和文華館

蛙股池をのぞむ丘陵地に、文華苑とよばれる自然苑に周囲をかこまれて自然との調和を重視する美術館。開館60周年を迎えた大和文華館が誇る文化財、寝覚物語絵巻。物語は菅原孝標娘の作と考えられ、主人公・中の君が、姉の夫の中納言、左大将、冷泉帝との恋愛をめぐって数奇な運命をたどる物語を絵画化。絵四段・詞書四段が残り、自然や屋内の描写が繊細で情趣に満ちている。数少ない平安時代の物語絵巻の代表作。

寝覚物語絵巻 第一段

〒631-0034 奈良市学園南1丁目11番6号

TEL:0742-45-0544

東博百選

扇面(センメン)法華経冊子
平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

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扇面法華経冊子

扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。

畿内七道

春めく二月堂参道

入江泰吉記念奈良市写真美術館

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3月上旬お水取りの修二会を行う二月堂を下る参道。和辻哲郎「古寺巡礼」改版の図版写真を撮る入江泰吉が「この参道の、ものさびた光景こそ、いかにも古都奈良らしい情感が漂うたたずまい」と何度も撮影した作品。当館は、奈良大和路の風景、仏像、行事を撮り続けた入江の没年平成4(1992)年に開館する。

〒630-8301 奈良市高畑町600-1

TEL:0742-22-9811

千夜千冊

土佐日記

土佐日記 承平4年(934)、4年間の土佐守の任期を終え、京に戻る55日間の旅を、「男がすなる日記」を「女がしてみむとてする」と、日記を創作し、和歌を入れ、仮名文字でつづる。中国の漢字、書に対し、日本の仮名文字、書を確立する道を開いた土佐日記。それは60歳を過ぎ最晩年の貫之が、後世日本に残した贈り物だった!

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

紀貫之
角川ソフィア文庫

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