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園城寺三井寺

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園城寺三井寺

当寺は、琵琶湖湖畔に7世紀に建立。井戸の霊泉が、三帝(天智天皇、天武天皇、持統天皇)の産湯に使われる。観音堂の本尊は、慈悲の菩薩である如意輪観音。当寺は、女人の巡礼は禁止されていたが、観音堂は例外。多くの女性から崇敬された歴史がある。当寺勧学院は、鎌倉時代に学問所として創立。1600年、皇族など賓客を招く客殿として再建。一之間、二之間の障壁画は全て天才絵師・狩野永徳の長男で、知的かつ穏やかな作風の光信の筆。面談用の一之間は、神仙世界を四季に連ねた金碧画、控えの二之間には著色で花鳥図24面を描く。

勧学院

〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246

TEL:077-524-2416(観音堂)

東博百選

古今和歌集巻十九断簡(ダンカン)(高野切 コウヤギレ)伝紀貫之筆
平安時代 11世紀 東京国立博物館蔵

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醍醐天皇(885-930)の命により編纂された古今和歌集。巻物の一部を切り、掛軸などに仕立て直すのが、断簡、切。その古今和歌集の最古の写本で、平安時代から名筆、古筆切(コヒツギレ)の代表作品。 洗練された美しいかな文字のつながり続くさま、連綿が見事で、切れ味の鋭い筆の線を駆使して、明るく流動する美を造形。この、しとかでうるわしい、優麗典雅(ユウレイテンガ)な書風は、平安貴族が、書道の手本とする。 もとは20巻を揃え6人の合作、寄合書(ヨリアイガキ)と考えられる「高野切」の名は、豊臣秀吉が高野山の僧、木食応其(モクジキオウゴ 1536-1608)に、その断簡を与えたことに因んでいる。

畿内七道

三の丸尚蔵館

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三の丸尚蔵館

当館には、皇室から受け継がれた約9,800点の芸術作品と香淳皇后(1903-2000)の遺物、および皇室からの寄贈品が収められる。 当作品は、毛利元徳謙譲の六曲一双の屏風。右隻は、孫の狩野探幽(1602-1674)が認めた桃山画壇の巨匠、狩野永徳(1543-1590)の筆。岩間を闊歩する獅子の姿は非常に力強い。シンプルな図様でありながら勇壮。まさに永徳自身のスタイル。

唐獅子図屏風(右隻)

〒100-8111 東京都千代田区千代田1-1

TEL:03-3213-1111

千夜千冊

本朝画人傳

本朝画人傳全5巻に計47人の画人が登場。1人あたり40~70頁ずつほどの丹念な案内を、刹那の文章写真のように走ることになる。尾形光琳(1658生)。雁金屋は染め縫いが商いだから、きっと光琳はああいう絵になり、茶事を存分に嗜んでああいう省略が得意になった。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

村松梢風
中央公論社

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