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国史跡紫香楽宮跡(宮殿跡)

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国史跡紫香楽宮跡

奈良時代の中頃、平城京を離れ、新たに首都として造営された恭仁(くにの)京。その離宮として紫香楽宮の造営が始まり、天平17(745)年には、実質的に日本の首都として位置づけられた。現在、約17.3haが国史跡に指定され水田の地下に静かに眠るが、発掘調査で「朝堂」と呼ばれる大規模な建物群が発見され、聖武天皇の紫香楽宮造営にかけた想いの一端が伺える。発掘調査の内容を知らせる展示室を併設。

田園にねむる聖武天皇の理想郷

〒529-1801 滋賀県甲賀市信楽町宮町

TEL:0748-69-2251 (甲賀市歴史文化財課)

東博百選

斑鳩(イカルガ)
GO TOKYO ONLINE ロケ地

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山野行楽図屏風 与謝蕪村筆

世界遺産法隆寺は、松の緑が美しい矢田丘陵を背に、大和平野を見渡す斑鳩の宮(イカルガノミヤ)に接して、聖徳太子によって607年頃に創建。 斑鳩は、大和川の水運で難波とつながる都市として設計。また飛鳥と法隆寺をつなぐ太子道(筋違道スジカイミチ)は、北北西に20度ズレ、真っ直ぐに延びる道。 —川と道の豊穣を生み出すクロス(交差)。 おおいぬ座のシリウスは、太陽に次いで明るく見える星。古代ソポタミアやペルシャでは、冬至の日に、豊穣を司る水の神星、シリウスと正対する北北西に20度上に神殿都市が作られた。

山野行楽図屏風 与謝蕪村筆

畿内七道

国史跡紫香楽宮跡(甲賀寺跡)

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国史跡紫香楽宮跡 内裏野地区

紫香楽宮で天平15(743)年に毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)建立の詔が発願され、甲賀寺(こうかてら)の建設が開始された。聖武天皇は紫香楽宮を仏都と定め、その建設に情熱を傾けたが、その時は、その想い実現せず。平城京に戻り、改めて天平勝宝4 (752) 年に建立し完成したのが現在の東大寺大仏。現在、甲賀寺跡約3.3haは国史跡に指定され、現存丘陵に300余の礎石が残り、松林の中に往時の風景をとどめる。

丘陵に残る大仏発願の地

〒529-1803 滋賀県甲賀市信楽町牧

TEL:0748-69-2251 (甲賀市歴史文化財課)

千夜千冊

空海の夢

空海の夢仏教の要訣とは、せんじつめればいかに意識をコントロールできるかという点にかかっている。仏教と密教の流れをアジアの流れに組み込み、生命の流れと意識の流れを刳り貫いて、それらの流れの重なりを空海自身の夢と描く、日本史に残すべき松岡正剛の渾身作。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

松岡正剛まつおかせいごう
春秋社

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