竹原の古い町並みに、特徴のある豪商の邸宅、商家が軒を連ねる。県史跡の頼山陽の祖父、頼惟清の邸宅は、安永4(1775)年頃の建物である。儒教の基本は、血族や家族の「家」である。「家」は家族がともに生活する家庭ではなく、祖先の魂・魄が戻りくる場所でもあった。人間の本性を蘇らせる場でもあると考えられた。
〒725-0022 広島県竹原市本町
TEL:0846-22-4331 (竹原市観光協会)
名高い俳人、与謝蕪村(1716-83)。日本南画—プロの絵師ではない人が描く、文人画を、中国の明、清時代の絵画を学び、独学で描く。 そして池大雅(イケノタイガ 1723-1776)とともに日本南画を大成。 世俗を離れ、気高い生き様をテーマを、日常的な所作や様子で描く。心にさっと、風が吹く。—高踏的を日常的に。
家康の孫の世代、尾張光義、紀州光貞、水戸光圀が幼少の頃、江戸城登城の際に寄せ書いた梅の画賛。梅は、中国・六朝文化西晋の武帝の故事から好文木といわれ学問に親しむ象徴だった。当館は、徳川家康の遺品、駿府御分物(すんぷおわけもの)を中心に円山応挙、狩野探幽らの絵画、水戸藩に伝わる約3万点の什宝を所蔵する。
〒310-0912 茨城県水戸市見川1-1215-1
TEL:029-241-2721
そもそも儒教は「死と死後をめぐる宗教」。死によって分離する精神を主宰する「魂」と肉体を主宰する「魄(たましい)」をもう一度統合させ、人間の本性を蘇らせると考える。その基本は、血族や家族の「家」にあり、生命の連続としての東アジア・中国的な「孝」であった。
加地伸行 中公新書
Tags : 上市下市の古い町並史跡広島県
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