浄土寺は遠く飛鳥の昔、推古天皇の二十四(616)年、聖徳太子の開基と伝えられる中国地方屈指の古刹。瀬戸内海の要津として発展した尾道の里人が心寄せる寺である。境内の西に沈む夕照は、まさに浄土の世界を想わせる。荘厳の一言。
〒722-0043 広島県尾道市東久保町20-28
TEL:0848-37-2361
滋賀・琵琶湖に浮かぶ竹生島に伝わった装飾したお経の巻物、 装飾経(ソウショクキョウ)。 寿命が長い和紙・トリノコガミに、ニワカに溶かした金銀で、草や花、蝶や霊鳥、柔らい書体のお経。生きて極楽浄土を迎えたい平安貴族、願いの名品。 この方便品のほか、同じ巻第6から分断された竹生島の宝厳寺蔵の序品の存在が確認されている。
慶長8(1603)年、豊臣秀頼の宝厳寺再興時に、京都東山の秀吉を祀る豊国廟の極楽門を移築した桧皮葺の屋根を持つ門。極彩色の彫刻と飾金具で飾ったその華麗さは、桃山様式の唐門の代表的遺構。また元々は、秀吉築城当時の大坂城本丸曲輪にかかった屋根を持つ極楽橋との指摘もある。秀吉の大坂城天守の唯一の遺構ともなる。
〒526-0124 滋賀県長浜市早崎町1664
TEL:0749-63-4410
鎌倉幕府が朝廷の力を削ぐために皇位交代制の「両統迭立」を敷く中、地域では悪政や飢饉や災害、蒙古襲来で、徳政を求めて民衆が立ち上がる。結果、後醍醐天皇が朱子学を和学化した「王土王民思想」で、あたらしい親政で倒幕を目指し、足利氏は執権政治にかわるあたらしい幕府を目指し、本書が語る南北朝の動乱がはじまる。
村井章介編 吉川弘文堂
Tags : 広島県浄土寺
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