当社の祭神は朝鮮の渡来神。能登各地神輿のお供は、優美で幻想的な縦型長方形の大きな行灯、切子灯籠。当祭はそれが枠旗(わくばた)で、先頭の「猿田彦」神は赤い顔で高い鼻で太鼓に合わせ独特な振りの踊りで、お旅所へ入場しては20m以上の枠旗を倒し、移動する島田くずしの乱舞。その独特な雰囲気に大陸・半島との長き歴史を体感する。
石川県会場:熊甲神社(石川県七尾市中島町宮前)
TEL:0767-53-8424(七尾市観光協会)
草稿ともいわれて、粗いソクヒツ(速)筆で大胆に描く、閑静で奥深い表現。モヤに包まれ見え隠れする松林に、何気ない風情。 故郷の石川・七尾の海岸とも重なる、息子久蔵(1568-1593)と死別した頃の作品。 等伯(1539-1610)は、師と考え模範として、私淑(シシュク)したのは、中国・南宋、13世紀後半の画僧牧谿(モッケイ)。 自然に忠実たろうとするそのスタイルが、日本で反映された貴重な作品。 近世水墨画の最高傑作。
当図は、等伯28~31歳頃制作と推定。空海の請雨修法で現れたと伝わる仏を、頭頂部に蛇を金色の龍に換え、右手に三鈷杵の剣、左手に如意宝珠を持つ女形童子に描く。等伯の生地七尾は、古代国府・国分寺が置かれ、中・近世都の畠山文化と北前船の町衆文化がかさなる。また朝鮮の渡来神を祀る熊甲神社「お熊甲祭」がある。
〒926-0855 石川県七尾市小丸山台1-1
TEL:0767-53-1500
本書は元北海道新聞編集員のノンフィクション作家による全国奇祭訪問記。人身御供神事の真似事や性祭、海の向こうの常世の国からくる神の祭りなどを紹介。異国からやってきた神の祭りもある。能登半島の「お熊甲祭」は、朝鮮半島からの渡来二神を祭神とし、氏子たちがもつ巨大な枠旗の五文字には異郷の神事の名残がある。
合田一道 青弓社
Tags : お熊甲祭石川県
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