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能登半島—里山里海

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能登半島

石川県輪島市白米町の棚田。4haにも満たない田んぼから、幾重にも斜面に小さな田んぼが積み重ねられる。しかし、土地は肥沃で農薬に頼らず谷山用水を利用し、2011年、能登の里山里海で世界農業遺産に認定される。昔から海と向きあう輪島では、舳倉島の女神と陸の男神が松明を目印に会う、火と水が織り成す輪島大祭もある。

世界農業遺産 白米千枚田

石川県輪島市白米町

TEL:0768-34-1242 (千枚田ポケットパーク)

東博百選

蓬莱山蒔絵袈裟箱(ケサバコ)法隆寺献納宝物(ケンノウホウモツ)
平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

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袈裟などの衣類を運ぶ箱。仙人が金・銀の宮殿に住むと、古代中国で言われた東の海に現れる島、蓬莱山を長寿の亀や鶴と描く。 蓋(フタ)のような形のため、別の箱の身と組み合わされた。 しかし側面の松喰鶴(マツクイヅル)の向きから、もともとは単独で、衣服を入れる広蓋(ヒロブタ)や髪道具など一時入れる乱箱(ミダレバコ)のように衣類等を整理・運ぶためのものと推定される。 金粉を蒔いた後に、絵を研ぎ出す技法、研出蒔絵を、疎と密に使い分け、表現する幻想性。平安時代後期の蒔絵の名品。

畿内七道

ベンガラ塗り土器 鳥浜貝塚出土

福井県立若狭歴史博物館

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ベンガラを塗った丹彩土器。高さ10.5cm。同時期に京都市の遺跡から出土した土器と酷似する。若狭三方湖に注ぐ「はす川」と「高瀬川」の合流地点である鳥浜貝塚遺跡から、約5000年前の木船や縄文漆器の逸品「赤色漆塗り櫛」が出土する。縄文前期に、高度に製作技法が発展する縄文文化のうねりがあったことを伝える。

〒917-0241 福井県小浜市遠敷2丁目104

TEL:0770-56-0525

千夜千冊

クリオの顔

著者は日本生まれのカナダの外交官で、歴史学者。戦前、戦後に日本に駐在する。クリオとは「最も内気な歴史の女神」で、本書は日本近世・近代の歴史随想集。著者は、日本屈指の独創的農本思想家、江戸時代秋田の安藤昌益を研究し、その難しい農業思想を丹念に解読し、その思考に潜む特色「沈鬱と平静」を抜き出してみせた。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

ハーバート・ノーマン
岩波書店

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