金華山辺り一帯は、大昔は海。長期間の地殻変動で盛り上り、急な斜面が切り立つ岩山となった金華山山頂に、難攻不落の城は造られた。永禄10年、織田信長が攻略し城主となる。美濃を制するものは天下を制す。眼下の長良川、その水運のチカラ、楽市・楽座、経済のチカラ。信長はこの城で、近世の国のかたちを初めて展望する。
〒500-0000 岐阜市金華山天守閣18
TEL:058-263-4853
半筒形の茶碗は天正年間(1573-1592)後半に流行する。 柔らかいモグサの土を使い、真円でなく、高低がつく茶碗の口縁、少し張りのある胴。胴を載せる台、高台(コウダイ)の裏側は、粘土を貼り付けた無雑作な、シイタケの裏のような表現の椎茸高台。 鉄を含む鉱物を砕き塗り、筆で絵を描き、白いユウヤクをかけて焼く。 白い茶碗に、鮮やかな緋色(ヒイロ)の鉄絵。 温もりと振動のイマジネーション。
六曲一双屏風に描かれる柔らかい輝きの中に老松にとまる若い鷹。裏地の金色に墨の枝で描かれた老若の生命の対比が美しい。京都府画学校を創設した幸野楳嶺、橋本雅邦、岡倉天心に従った川合玉堂は、愛知に生まれ、岐阜に育つ。当館は、玉堂はじめ山本芳翠や近代日本美術史に重要な足跡を残す岐阜ゆかりの作家作品を収集。
〒500-8368 岐阜市宇佐4‐1‐22
TEL:058-271-1314
民衆史の観点から日本史をよみなおす。本書の舞台は、南北朝の動乱期。天皇や神仏の直属の民、非人と呼ばれた職能民の一群があった。鋳物師、木地師、傀儡師、白拍子でもあった。街道や港を自由往来し、各地から律令制度外の貢ぎ物を天皇に届ける。職能民の女性たちは各地の伝承を物語化する中世の語り部集団でもあった。
文責:旅鶴編集室
網野善彦 筑摩書房
Tags : 展望岐阜城金華山
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