当館は茶道家元専属職家の千家十職の作品など、茶道具を中心に約1600点を所蔵し、百数十点を順次公開。飛鳥時代の法隆寺国宝「玉虫厨子」を再現する、現代高山の匠衆による『平成の玉虫厨子』は必見。脈々と流れる美と技の系譜を楽しめる。 隣接の茶室では、人間国宝や名工作の逸品茶碗で本格的な茶の湯を体感できる。
〒506-0032 岐阜県高山市千島町1070
TEL:0577-37-1070
半筒形の茶碗は天正年間(1573-1592)後半に流行する。 柔らかいモグサの土を使い、真円でなく、高低がつく茶碗の口縁、少し張りのある胴。胴を載せる台、高台(コウダイ)の裏側は、粘土を貼り付けた無雑作な、シイタケの裏のような表現の椎茸高台。 鉄を含む鉱物を砕き塗り、筆で絵を描き、白いユウヤクをかけて焼く。 白い茶碗に、鮮やかな緋色(ヒイロ)の鉄絵。 温もりと振動のイマジネーション。
織部の中で、最も手が込んでいるのが鳴海織部。上部に白土を、下分に鉄分を含む赤土を用い、接ぎ合わす。白土の上に銅緑釉をかけ、緑の発色を際立たせ、。赤土に白泥を塗り、鉄絵を加える。緑釉と赤土、白泥の組み合わせが、他の織部にはない雰囲気を醸しだす。岐阜県多治見市は美濃焼の産地。当館で、桃山時代の陶片に触れ、美濃焼と向き合える。
〒507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27
TEL:0572-23-1191
本書は秀吉の猛然たる執念の起源を捉え、利休の末子に紀三郎を創造的に設定し、秀吉の愛憎半ばの癇気と情気をぶつけられ、その本質を見通すようになったかもしれない利休を対比的に描く。利休が弟子の山上宗二の無惨な死をきっかけに、秀吉への抵抗に追いこまれていく様子を日本文学最高の格調で、77〜78歳の著者が描く。
野上弥生子 中央公論社
Tags : 国宝岐阜県法隆寺美術館茶の湯の森茶の湯美術館茶室
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