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長良川鉄道

日本三大清流のひとつ長良川は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を発する。長良川鉄道は、野趣あふれる奥美濃を長良川に沿って走る。山田駅・徳永駅間にある白山信仰の神社や古今伝授の里を巡る峠越えは、川にあまご、土手に田園風景や清々しき神社の杜、篠脇城跡の山裾にかかる桜色の霞など、受け継がれてきた日本の豊かさに出会える。

イノリの峠、こころの景観

〒501-3881 岐阜県関市元重町74-1

TEL：0575-46-8021（観光列車予約センター）

東博百選

花下遊楽図屏風　（カカユラクズビョウブ）
江戸時代　１７世紀　東京国立博物館蔵

山野行楽図屏風　与謝蕪村筆

６曲一双、江戸幕府の御用絵師、狩野長信（カノウナガノブ 1577-1654）の筆。豪華な遊楽図のように、背景に金色と青緑色の金碧（キンペキ）ではなく、水墨画の技法。落ち着いた背景で匂うように浮き出たさまが優雅。室町幕府の将軍に使えた、長信の祖父、狩野元信（モトノブ 1476-1559）が、花鳥画に用いた手法を使う。戦国時代からの動乱が収まり、江戸幕府のもと平穏な時代がくる予感。そして、水墨で描かれたお山が見守っている、日本は、やっぱりお影様。

畿内七道

天守閣

名古屋城

当天守閣は1612（慶長17）年、徳川家康が、最高技術を要する天守石垣は「武者返し」の加藤清正、作事奉行に京都・仙洞御所の小堀遠州を使い完成。筏を組み木曽山から川下り、桑名、名古屋へと檜を運び、従来にない層塔型の安定感の中に細やかな意匠を凝らす。その遠州風天守閣上には火除に水を呼ぶとされる鯱を飾る。

〒460-0031　愛知県名古屋市中区本丸1-1

TEL：052-231-1700

千夜千冊

亜細亜新幹線

本書は戦前幻と消えた巨大プロジェクト、東京発北京直行便の「亜細亜新幹線」に向けての計画と着手の道程を追ったノンフィクション。その計画は、北京経由ベルリン行きや北京・バンコク経由シンガポール行きつながる壮大な新幹線構想であった。戦後、その計画が東京オリンピックに向けて東海道新幹線にそっくり再生される。