昔ながらの堀割をどんこ舟にゆられ巡るお堀めぐり。垂れ柳の緑が映え、赤煉瓦の並倉や白いナマコ壁がゆったりと影をおとし、くもで網などを間近に見る70分の舟遊び。藩祖立花宗茂は関ヶ原改易後、仕官の誘いを謝絶し、江戸で浪人。旧領復帰後、江戸で茶会将軍家光の随伴を務め、島原の乱にも参陣。その人生操漕は、掘割景観にかさなる。
福岡県柳川市
TEL:0944-73-2145 (柳川市観光協会)
TEL:0944-74-0891(柳川市観光案内所)
立原杏所(1786~1847)は水戸藩の藩士で、また絵師ではない人が描く文人画の南画家。父は、水戸藩の修史局、彰考館(ショウコウカン)艦の総裁をつとめ、黄門さまの徳川光圀(1628-1701)の遺命である『大日本史』の編纂に尽力した、立原翠軒(スイケン 1744-1823)。 杏所の画のスタイルは謹直で穏やかなのだが、酔いにまかせ描くこの作品は、大胆で奔放。フラットで温暖な中国・江南の風土から生まれた、とらわれることなく自然の風情を描く画が、南画。
延養亭から望む築山の操山に登る月の位置と時を測り、建物前水の流れの曲水風景をかさね、どこにでもある田園風景を計算し視線の先に置く。日本では古代より自然に畏敬の念を抱き、武士の美は自然のいのちを取り込んで生きる力とした。岡山城を望む当園は日本庭園のテーマパークで、また城を守る河川出塁。計算し尽くす。
〒703-8257 岡山市北区後楽園1-5
TEL:086-272-1148
関白藤原忠通の子供で、比叡山で天台座主となり、摂関社会と仏教社会の両方の頂点に立った慈円。後鳥羽院と鎌倉幕府が対立する中、日本の歴史を綴る。怨霊の歴史も入れ、中国的な「歴史」だけでなく、日本的な「風儀」、ならわしを通して、そうなる道理や筋を記す。歴史は相対的に生起し消滅する変化がおこるものとする。?
慈円 岩波文庫
Tags : お堀めぐり福岡県
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