当館は福岡県伝統の陶芸の上野焼他、田川市にゆかりの深い作家の作品を多く収蔵展示する。上野焼は、江戸時代利休の七哲の中、一番愛した弟子細川忠興が小倉藩主時、朝鮮人陶工、尊楷(邦名上野喜蔵)を招き、登り窯を築き始まる。生地が薄く、軽量で釉薬の種類が多く、窯中での釉薬変化の模様が特徴で、絵付けがない。武家の美。
〒825-0016 福岡県田川市新町11-56
TEL:0947-42-6161
豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山(ニラヤマ)の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。 高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ(干割れ)がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。
一面の雪の中、煌く光を照り返し屹立する松を墨と金泥と紙の白色のみで情感豊かに描く。松は輪郭線を用いない没骨(もっこつ)技法を用い、写生を基礎に伝統的な装飾画風と融合させた平明で清新な応挙様式の代表作。当館は1929年日本を代表する洋風建築で建てられた三井本館(重要文化財)に2005年開設し伝統の雅びを伝える。
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
全国の領土紛争をめぐる私戦を禁止する「惣無事(そうぶじ)」を宣言し、天皇の意向である「叡慮(えいりょ)」により領土処分権「進止」(しんし)を得たことで秀吉の国家経営システムのシナリオは頂点に達し、朝鮮出兵で瓦解。また朝鮮出兵は陶芸技術と朱子学を残す。
笠谷和比古・黒田慶一 文英堂
Tags : 田川市美術館福岡県美術館
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