平安時代、神仏習合が宇佐神宮から始まり、国東半島に広がる中、熊野磨崖仏が山岳修行の寺で熊野磨崖仏は山岳修行の寺で造られ、当寺は荘園地に造られた里の寺である。当寺は、本山本寺8ヶ寺のひとつで、六郷満山最大の寺院。収蔵庫に収められた体の仏像は、国東六郷満山「本山八ヵ寺」の面影とともに、平安仏教美術の豊かさを伝える。
879-0852 大分県豊後高田市田染真木1796
TEL:0978-22-3100(豊後高田市商工観光課)
扇の形の紙を冊子にし、法華経の守護神を平安貴族女性の姿にし、貴族や庶民の暮らしを描く。法華経10巻などを書き写す当作品は、この時代に慈しみ楽しまれた紙扇の絵の様式を伝える唯一の遺品。 雁皮(ガンピ)を原料として、光沢があ理、滑らかな上質の鳥の子紙(トリノコガミ)に、雲母(ウンモ、キラ)の粉を、地塗りして、薄く延ばした金・銀の切箔(キリハク)を散らす。月夜に、絵柄を透かして煌(キラメ)く。
石清水八幡宮は、伊勢神宮につづく国家第2の宗廟で、三座の神を八幡大神と称する。そして八幡大神の神の使いは、鳩。現在の本殿は、寛永11(1635)年徳川三代将軍家光の造営による桧皮葺き。前後二棟からなる「八幡造り」様式。丹漆塗り、随所に極彩色の彫刻が刻まれる。桃山を経て近世建築の粋をあつめる壮麗な社殿。
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
TEL:075-981-3001
鎌倉からの中世を、密教を中心に神道的なものも含め、寺社体制を組み入れ、宗教の世俗化を促進させたと本書は読み解く。武士が中心となってリアリズムを求めただけでないと。法皇、八幡宮、神宮、中国・唐から舶来した知識やシステムを選択し、神と結びつけ仏教を広め、古代からの王法と仏法をかさね構築する日本が見える。
黒田俊雄 法藏館
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