自然主義の先駆となった明治を代表する文豪、婦人画報の創刊者、国木田独歩。独歩が愛してやまなかった佐伯の城山。「欺(あざむ)かざるの記」に何度も歩いたことを記したその道が、「歴史と文学の道」となっている。大手前から城山の麓にそって白壁の土塀が続く武家屋敷の通り。「漢意」を乗り越えた造形の美のひとつの例でもある。
大分県佐伯市大手町・城下西町・城下東町
TEL:0972-23-3400 (佐伯市観光案内所)
薩摩藩士の子供に生まれ、欧州で学んだ豊かな光の表現を特色とする「外光派」の旗手として、明治時代の洋画界をリードした黒田が、パリ・サロンに初めて入賞した作品。パリ南東66kmにある小村グレー・シュル・ロワンで描く。 鎧戸(ヨロイド)から射し込む陽光が、下宿先の娘マリアの顔を、柔らかに包み込み、色白の肌を照らす。黒田は画面左側に、漢字で筆を入れる。 マリアへの想いも語られる。
当館の常設展示「宇治の間」では、宇治十帖の登場人物を紹介しつつ、宇治の魅力を案内する。「平安の間」では、光源氏の栄耀栄華の象徴六条院の模型、平安貴族の暮らしを垣間見る牛車や寝殿造りの室礼、貝合わせ・囲碁等の遊び道具などを展示。ハイビジョン映像で物語のあらすじや魅力を紹介し、美しくも儚い世界へと誘う。
〒611-0021 京都府宇治市宇治東内45-26
TEL:0774-39-9300
作者吉川を驚かせるのは、宣長に「漢意」(からごころ)を排していけば「古意」(いにしえごころ)を駆使できる奥の手が潜み、徂徠や仁斎の方法が先駆にあったこと。どの民族も「国学」は、つねに「漢意」にあたる言語感の壁に衝突することで生成されてくる。
吉川幸次郎 岩波書店
Tags : 城山大分県
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment