日田豆田町並
日田豆田町並
日田は、御前岳の名水など自然の豊かさと交通の要として、江戸時代「天領」として栄える。御用達商人が京や江戸と盛んに交流し、九州各藩への貸付で莫大な利益を得て、経済的に豊かになり、祇園山鉾も奉納される。漆喰で固められた商家が立ち並ぶ豆田町の町並は、江戸時代初期、公家と武家の美が融合した京都・慶長の趣。
〒877-0005 大分県日田市豆田町
TEL:0973-22-2036 (日田市観光協会事務局)
東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。