近江から移封された蒲生氏郷が松阪発展の基礎を造り、江戸期、松阪木綿を扱う豪商は江戸に店を出す。寛永年間から進出し、江戸日本橋に呉服店「越後屋」を開く三井家。もとは近江の武士で、屋号は武家の非公式官職名の「受領名」。三井家発祥地に近い当館は、江戸期の屈指の豪商・小津清左衛門邸で江戸期の豪商を紹介する。
〒515-0081 三重県松阪市本町2195番地
TEL:0598-21-8600(松阪歴史文化舎)
江戸時代初期、懐月堂安度(生没年不詳)は工房を主宰し、筆に夜肉筆美人画を量産した。やや角張った顔立ち、広い額、切れ長の目、無造作な口。スタイル化して、太く、また細く衣服の形やシワを描く線。豊かなボディの美人画を特色とする。 そっと耳打ちする大きな遊女、小さな見習いの童女。様式化されたその美。
当館は1929年日本を代表する洋風建築で建てられた三井本館(重要文化財)に2005年開設し伝統の雅びを伝える。雪松図屏風。一面の雪の中、煌く光を照り返し屹立する松を墨と金泥と紙の白色のみで情感豊かに描く。松は輪郭線を用いない没骨(もっこつ)技法を用い、写生を基礎に伝統的な装飾画風と融合させた平明で清新な応挙様式の代表作。
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
著者は18世紀前後の近世アジアから日本を見る。江戸社会のつながりは、室町時代の和歌の連歌の表現を滑稽・洒脱にして、より気軽に楽しめるようにした俳諧のように、ものごとを断定や特定せずに列挙・羅列を繰り返し、相手を徹底的にほぐしながら、また批評しながら築かれたと解説する。そこには想像力の豊かさがあった。
田中優子 ちくま学芸文庫
Tags : 三重県松阪商人の館
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