当城は、古代難波宮があった上町台地北端、蓮如の庵・坊舎から発展した(大阪)石山本願寺跡に建つ。現在の天守閣内では、豊臣秀吉ゆかリの品々、戦国時代、大阪城にまつわる資料、秀吉の作った組み立て式黄金の茶室の原寸大復元模型等が展示される。 ー秀吉の城は、白壁ではなく安土城同様、黒漆の下見板張であった。
〒540-0002 大阪市中央区大阪城1-1
TEL:06-6941-3044
豊臣秀吉の小田原攻めに従った利休(1522-1591)が、伊豆・韮山(ニラヤマ)の竹を取り寄せ、陣中の茶会用に作る。子・小庵(ショウアン1546-1614)の土産とする。 高さ33.4cm、太さ10.6cm、真直ぐな竹。前面に花を生きる窓に、一重切れ込む簡素な花入。大津・園城寺「弁慶の引き摺り鐘」のように、表面に、ヒワレ(干割れ)がまたある。後に小庵が、竹の割れをかけて銘とする。
1995年の阪神・淡路大震災で極楽寺庫裏・寺の調理場の下から、言い伝えられた秀吉の「湯山御殿」の一部や庭園の跡が発見された。湯殿は蒸し風呂と岩風呂だった。龍の飾り瓦はじめ御殿での生活を偲ばせる瓦や焼き物が出土。当館では風呂の遺構を取り込み、有馬温泉を復興させた秀吉との深い関わりを示す資料を展示。
〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町1642
TEL: 078-904-4304
本書は秀吉の猛然たる執念の起源を捉え、利休の末子に紀三郎を創造的に設定し、秀吉の愛憎半ばの癇気と情気をぶつけられ、その本質を見通すようになったかもしれない利休を対比的に描く。利休が弟子の山上宗二の無惨な死をきっかけに、秀吉への抵抗に追いこまれていく様子を日本文学最高の格調で、77〜78歳の著者が描く。
野上弥生子 中央公論社
Tags : 博物館大阪城天守閣歴史博物館茶室
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