熊野三山、熊野速玉大社境内にある当記念館は、東京文京区の自邸を移築し平成元(1989)年に開館。多くの文学者が座した当時の応接間が復元され、ゆかりの品々が目前で見られる。展示コーナーには絵画や書、生原稿、貴重な初版本などが展示される。佐藤の詩歌・書の艶美清朗さは、都会に出る前、この地で育ったことが実感できる。
〒647-0003 和歌山県新宮市新宮1 熊野速玉大社境内
TEL:0735-21-1755
鎌倉時代初期の歌人藤原定家(1162-1241)の日記、『明月記』は、治承4年(1180)から嘉禎元年(1235)までの56年間に渡り、詳しく記録されている。本品は天福元年(1233)6月の記。その時定家は72歳で,正二位権中納言。1日条より29日条までの記事を収められ,定家の晩年の筆の特徴が顕著。
高山寺の中興開山として知られる明恵上人が、自ら見た夢を記録したもの。明恵は19歳の頃より約50年にわたって見た夢を記録しつづけた。記される夢の内容は多岐にわたるが、そこには彼のその時々の思考や行動が反映されている。本夢記は七紙より構成され、建永二年・承元三年・建暦元年、および年紀不明の部分を収める。
〒630-8213 奈良市登大路町50番地
TEL:050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
民衆史の観点から日本史をよみなおす。本書の舞台は、南北朝の動乱期。天皇や神仏の直属の民、非人と呼ばれた職能民の一群があった。鋳物師、木地師、傀儡師、白拍子でもあった。街道や港を自由往来し、各地から律令制度外の貢ぎ物を天皇に届ける。職能民の女性たちは各地の伝承を物語化する中世の語り部集団でもあった。
文責:旅鶴編集室
網野善彦 筑摩書房
Tags : 佐藤春夫記念館和歌山県熊野速玉大社
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