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史跡 紀伊国分寺跡

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史跡 紀伊国分寺跡

741年聖武天皇の国分寺建立の詔によって建てられた全国60カ所の国分寺ひとつが当寺跡。七重塔跡の礎石は創建期の原型そのまま。紀ノ川沿いの古墳は半島と繋がる金製勾玉や馬具等、豪華副葬品が出土し豪族の栄華を伝える。紀州国造の紀氏は、大阪湾に望む上町台地が本拠の5世紀の河内王朝・仁徳天皇などに仕えた渡来系氏族の武内宿禰が祖とされる。

歴史公園

〒649-6428 和歌山県紀の川市東国分682-6

TEL:0736-77-0090(紀の川市歴史民俗資料館)

東博百選

蓋鋺(フタマリ) 法隆寺献納宝物(ケンノウホウモツ)
8世紀 東京国立博物館蔵

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菩薩半跏像 法隆寺献納宝物

トッキの鈕(チュウ)付ける蓋(フタ)つきの小さな容器。フタと胴が口縁部分で合う構造。仏前の供養のための器。 香水を入れる水瓶をおもわせるチュウに、丸く膨らんだ胴の部分に、ロクロ挽きでいくつかの線が刻まれ、わずかに装飾されている。そして容器の足の裾(スソ)、高台が広がり、安定し、また堂々としている。 また同形のものは、宗教目的の美しい石粒を入れる舎利(シャリ)容器、火葬の骨壷にもみられる。

畿内七道

粉河作巌頭獅子置物

和歌山県立博物館

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当品は、中国古代の谷に子を落とす獅子説話を題材にする「粉河作」と珍重された優品。銅・鉛合金鋳造の青銅器等、古代より多くの渡来文明を運んだ紀の川沿いの粉河町に、中世より仏具など鋳物産業が栄える。当館は紀伊徳川家ゆかりの品々はじめ、「那智宮曼荼羅図」等で自然と神々がかさなりあう高野・熊野の聖地を紹介する。

〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14

TEL:073-436-8670

千夜千冊

王と公

王と公日本は唐・新羅との緊張状態の中、百済のような没落をしないために、国家の体制をとる。大君、天王制の王権と各地の生産と再生産システムを組み合わせる「王民共同体」。具体的には詔、みことのりがそれらを組み合わせた。本書は「王」権とみことのりの「公」が、日本の公共性を生み出していったと日本史や日本論を斬る。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

鈴木正幸 編
柏書房

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