学生時代、高松の図書館の蔵書二万冊余のうち、めぼしい本のほとんどを読破したという逸話がある菊池寛は、現在の文壇の隆盛の礎を築く。当館はその功績と名誉を末長く顕彰するため平成4年に開館。生前の写真や直筆原稿、数多くの遺品・実物資料をはじめ、書斎を再現し、菊池寛の生涯をじっくり辿れる。菊池寛が創設した芥川賞・直木賞の歴代受賞者も紹介展示され、日本文壇の流れがわかる。
〒760-0014 香川県高松市昭和町1-2-20
TEL:087-861-4502
薩摩藩士の子供に生まれ、欧州で学んだ豊かな光の表現を特色とする「外光派」の旗手として、明治時代の洋画界をリードした黒田が、パリ・サロンに初めて入賞した作品。パリ南東66kmにある小村グレー・シュル・ロワンで描く。 鎧戸(ヨロイド)から射し込む陽光が、下宿先の娘マリアの顔を、柔らかに包み込み、色白の肌を照らす。黒田は画面左側に、漢字で筆を入れる。 マリアへの想いも語られる。
江戸後期から戦後の大阪の町を再現展示する当館のジオラマは秀逸である。再現される江戸時代心斎橋にあった浪花の版元を兼ねる書店・書肆の店先には、新刊本、古本、浮世絵が並び当時の商事情がよくわかる。また当館には中井竹山に詩文を学び、木村蒹葭堂とも交流した中井藍江はじめ大坂画壇の貴重な絵画も所蔵される。
〒530-0041 大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センター8F
TEL:06-6242-1170
西鶴自身あるいは友人の西吟は、『好色一代男』を「転合書」と呼んでいた。転合とは「ふざける」「おかしい」「変な」「ざれごと」といった意味であるが、文字通り「転じて合わせる」ということでもあって、西鶴はこの世之介の物語を源氏五四帖に見立てる。
井原西鶴 岩波文庫
Tags : 菊池寛記念館香川県
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