当館は安芸の文化真髄を書であまねく語る。土佐藩家老五藤氏は、家臣のために「秉彜(へいい)学舎」をつくり、読み書きを庶民に奨励し、寺子屋がたくさんできる。そこから優れた書家が数多く輩出。明治期、川北村の川谷横雲、弟の尚亭、現代世界的評価の東洋的な精神性と現代感覚を融合した「象書」を創始の手島右卿である。
〒784-0042 高知県安芸市土居953-イ
TEL:0887-34-1613
本を読む見台の表面に、菊、ノギ(芒)・萩・桔梗などに、桐紋を重ね描き、 金銀を蒔いた部分のみ、漆を塗りかぶせ研ぐ。高台寺蒔絵。高台寺蒔絵は太閤秀吉(1537-1598)の冥福を祈って北政所が京都・東山に造営した寺に由来。 描写よりデザイン化、伝統的な蒔絵の技法を簡略化し、桃山という進取の時代に、斬新に表現。
当作は、土佐藩家老の五藤家に受け継がれた古文書約23、000点、美術工芸品1、000点以上を代表する一品。戦災を超え、戦後後藤家が質素倹約に励み守った意思を美で表す。当館では、伝わる武具・美術工芸品で、山内一豊の顔に刺さった矢を、わらじ履きのまま主君の顔を踏みつけ矢を抜いた五藤吉兵衛為浄(ためきよ)、五藤家の瀟洒さも紹介する。
〒784-0042 高知県安芸市土居953番地イ
TEL:0887-34-3706
吉井は北原白秋の一歳年下で明治19年生まれ。啄木とは同い歳。山岳や海岸に憧れ、酒と職人を愛する。また先達の固有名詞入れて詠む、「良寛はおもしろきかな世をわびてみづからとなふ襤褸(らんる)生涯」と眼殖と雅到をもってその文知の面影に寄り添う。
吉井勇 岩波文庫
Tags : 安芸市安芸市立書道美術館美術館高知県
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment