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水若酢神社

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水若酢神社

島根半島北東海上に浮かぶ隠岐には、都からの多くの流人による雅な貴族文化が、江戸時代の北前船で運ばれた多様な文化とともに、島の風土に溶け込み熟成し独自の伝統文化が育つ。当社本殿の建築様式も隠岐独特の「隠岐造」。拝礼の場所の向拝の屋根と神殿が連続しない。しかしそれこそが古代のイノリの原型なのかもしれない。

隠岐造

〒685-0311 島根県隠岐郡隠岐の島町郡723

TEL:08512-5-2123

東博百選

蓬莱山蒔絵袈裟箱(ケサバコ)法隆寺献納宝物(ケンノウホウモツ)
平安時代 12世紀 東京国立博物館蔵

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袈裟などの衣類を運ぶ箱。仙人が金・銀の宮殿に住むと、古代中国で言われた東の海に現れる島、蓬莱山を長寿の亀や鶴と描く。 蓋(フタ)のような形のため、別の箱の身と組み合わされた。 しかし側面の松喰鶴(マツクイヅル)の向きから、もともとは単独で、衣服を入れる広蓋(ヒロブタ)や髪道具など一時入れる乱箱(ミダレバコ)のように衣類等を整理・運ぶためのものと推定される。 金粉を蒔いた後に、絵を研ぎ出す技法、研出蒔絵を、疎と密に使い分け、表現する幻想性。平安時代後期の蒔絵の名品。

畿内七道

ベンガラ塗り土器 鳥浜貝塚出土

福井県立若狭歴史博物館

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ベンガラを塗った丹彩土器。高さ10.5cm。同時期に京都市の遺跡から出土した土器と酷似する。若狭三方湖に注ぐ「はす川」と「高瀬川」の合流地点である鳥浜貝塚遺跡から、約5000年前の木船や縄文漆器の逸品「赤色漆塗り櫛」が出土する。縄文前期に、高度に製作技法が発展する縄文文化のうねりがあったことを伝える。

〒917-0241 福井県小浜市遠敷2丁目104

TEL:0770-56-0525

千夜千冊

鬼の日本史

鬼の日本史アマテラスは「海を照らすもの」の意味だった。潮の流れがとりまく日本列島には、古代より漂流漂着が繰り返される。そこに「海からやってきた者たちの歴史」、「陸地支配した者たちの歴史」があり、「排斥され流され、忘れされた者たちの歴史」がある。それが「国をつくった歴史」と「鬼になった歴史」となると本書は語る。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

沢史生
彩流社

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