高鍋町美術館
舞鶴公園隣接の当館は、町立の美術館として宮崎にゆかりの展覧会を催し、秋月家11代当主種樹公の書を所蔵する。
宮崎生まれの清水聖策の水上シリーズ。人物を横に配列し、聖邪含めて人間を描く構図に高い美の装飾性を展開する。
江戸時代高鍋藩には、藩士・農民・庶民が論語、礼式、書道、数学を学べる明倫堂があった。高鍋町の美には、学識・知識の裏づけがある。
〒884-1101 宮崎県児湯郡高鍋町大字南高鍋6916-1
TEL:0983-23-8887
東博百選
鼉龍(ダリュウ)鏡 団伊能氏寄贈
古墳時代 4世紀 東京国立博物館蔵
乳(ニュウ)は鏡の裏面(背面)のトッキ。トッキをに尾があるものは、獣の形が変形したもの。ニュウをめぐりトグロを巻く龍の長くのびた胴の上に、神像と口に棒状のものをくわえた小獣の形をレイアウト。内円に神像と神獣、外円に飛び回る鳥、走り回る獣が、デザインされる中国の神獣鏡。 その中国の鏡を模倣して作られた鏡(倣製鏡、ホウセイキョウ)。ダリュウは、ワニをモチーフにする。内円は、神像ととぐろを巻く龍が頭を共有し、外円は、僧侶の使うホッス(払子)のように変形する。 ホウセイキョウとして、デザインは精密、鋳上(イアガ)りは上々。 —2世紀末頃北部九州の銅矛(ホコ)、畿内・東海地方の銅鐸が姿を消し、群像を描いた画文帯をめぐらせ、 図像を浮彫し、細い線を使い細密な表現が特徴の画文帯神獣鏡が現れた。