鹿児島・宮崎県境えびの盆地は、春と秋に昼夜の温度差が10度以上。無風状態の早朝に一帯が雲海にかすむ。そこに、矢岳高原から白い雲海をまとう壮大な霧島連山が現れる。えびの・都城盆地で、山頂部が島に見えて「霧島」の名が付く。その景観は、平安時代日本最大の荘園「島津庄」に、また文明が海を越えて見た日本の原郷にもかさなる。
宮崎県都城市
TEL:0986-23-2460(都城観光協会)
名高い俳人、与謝蕪村(1716-83)。日本南画—プロの絵師ではない人が描く、文人画を、中国の明、清時代の絵画を学び、独学で描く。 そして池大雅(イケノタイガ 1723-1776)とともに日本南画を大成。 世俗を離れ、気高い生き様をテーマを、日常的な所作や様子で描く。心にさっと、風が吹く。—高踏的を日常的に。
古代から、山自体が信仰の対象の高千穂峰。山麓の当宮は噴火でたびたび炎上し、平安期、天台宗性空上人により高千穂河原に移される。南九州の杉の祖先、樹齢約800年の御神木のある参道を抜けると、正徳5(1716)年、島津吉貴が再建の美しい朱塗りの社殿。また当宮には、宮廷神楽を由来とする雅楽が護り受け継がれている。
〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
TEL:0995-57-0001
限りない願望と限りある無常が交差する鎌倉末から南北朝期、卜部氏の流れの神職の家に生まれ、仏教修行し、和歌に精進した兼好。「人のけしきも夜のほかげぞ、よきはよく」、「にほひもものの音も、ただ夜ぞひときわめでたき」、「まどひの上に酔へり、酔の中に夢をなす」。所在なくつれづれに、願望と無常の境を説明する。
吉田兼好 岩波文庫
Tags : 宮崎県都城盆地
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