当館は、宮崎市出身の画家、瑛九を中心に地元出身の作家や国内外のすぐれた作品を収蔵・紹介する。特にマグリットなどのシュルレアリスムの作品、イタリア現代彫刻が充実している。瑛九作、田園B。光の玉のような無数の細かい点が画面を覆い尽くしている。この作品は、月、星、太陽が、ふるさと宮崎の田園に映じて輝いている心象風景を描き出したものである。
〒880-0031 宮崎市船塚3-210 県総合文化公園内
TEL:0985-20-3792
「浮世絵の祖」菱川師宣(1618?-1694)、版画ではなく、筆で描く浮世絵。 「菱川様(ヒシカワヨウ)の吾妻俤(アズマオモカゲ)」(『虚栗』)と讃えられた、江戸オリジナルの様式美、美人の立ち姿、その一人立ち。モロノブの名作。 歩みの途中でふと振り返る、その一瞬を描く。その先には?
当作品は、世阿弥作同名狂言の継体天皇ご寵愛照日前(てるひのまえ)を描く。松園は優雅典雅の狂いを描き、狂人の顔は表情が変わらぬ能面に近く、空虚の視線が難しいという。狂人の眸(ひとみ)に不思議な光、その視点は空虚(うつろ)に向けられ、視線は空虚を対者とするという。当館は、上村松園、息子松篁、孫淳之、三代の作品を収蔵。
〒631-0004 奈良市登美ヶ丘2-1-4
TEL:0742-41-6666
限りない願望と限りある無常が交差する鎌倉末から南北朝期、卜部氏の流れの神職の家に生まれ、仏教修行し、和歌に精進した兼好。「人のけしきも夜のほかげぞ、よきはよく」、「にほひもものの音も、ただ夜ぞひときわめでたき」、「まどひの上に酔へり、酔の中に夢をなす」。所在なくつれづれに、願望と無常の境を説明する。
吉田兼好 岩波文庫
Tags : 宮崎県宮崎県立美術館美術館
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