最上川は、広大なブナ原生林に蓄えられた雪が流れ出し、滔々とながれ大河となり日本海に注ぎ出る。最上川の舟運は奈良時代より栄え、京都・大阪・江戸を支え続ける。江戸時代には、日本一となる染織や化粧用の紅花を供給しつづける。鎌倉時代、義経一行は船で上り、その500年後、芭蕉は船で下る。そしてその夕照は時空を超えた彼らの逍遥を照らす。
山形県米沢市・山形市・酒田市
TEL:023-647-2266(山形市観光協会)
TEL:0234-24-2233 (酒田観光物産協会)
1853年、ペリーの黒船来航。 広重が死の直前まで制作した代表作。近景、遠景の何気ない江戸の風景を、 フカン、チョウカンの視点を駆使して斬新な構図。多版刷りの技術も工夫を重ねて風景浮世絵としての完成度は随一。 広重は来たる時代を感じ、日本の情愛ある美しさを保全した。
「ここで、日本の優雅さを知る」—山形県舟形町西ノ前遺跡で、5500〜4000年前縄文時代中期の国宝、縄文の女神が発掘された。美と洗練の究極の象徴で、メイドインジャパンの原点。当館は、霞城公園のなかにある自然・人文系の7部門からなる総合博物館。国宝の土偶は、豊満でなく、故意に壊されず、女神像と推定。日本最大の45cmの長身土偶で、八頭身の姿は現代アートを思わせる。
〒990-0826 山形市霞城町1番8号(霞城公園内)
TEL:023-645-1111
芭蕉が「閑さや岩にしみ入る」を詠んだ山形・山寺。立て岩を崇拝し、また奥の院に幼ない時になくなった子供たちを結婚した若い夫婦として描いた絵馬が納められる。これは東アジアにも見られる風習。梅原は芭蕉の旅の意図が日本の深層への旅だったと思えた。
梅原猛 集英社文庫
Tags : 展望山形県最上川鎌倉
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