古代文学、古代歌謡研究の第一人者の著者が読み解く古代。大伴家持の「初春の初子の今日の玉箒 手に取るからに揺らぐ玉の緒」。枝の先に瑪瑙(めのう)などの玉がつく箒(ほうき)は呪具で、振ることで霊魂のエネルギーも振れる、冬眠っていた自然やひとのエネルギーも再起動。古代ちはやぶる、千の岩も破る神のエネルギーが言葉に込められた。
土橋寛 中公新書
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