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おくのほそ道

おくのほそ道西行に学び「滑稽」から「風雅」に転じた芭蕉は才気の人ではない。旅を通じ充実していった。いや、頂点にのぼりつめていく。そしてこの奥州の旅で遊行乞食の意識と観念を磨ききる。そして旅の終点にする伊勢は、芭蕉がつねに風狂の覚悟の地と意識していた。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

松尾芭蕉
角川ソフィア文庫

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