岩手、秋田両県にまたがる標高1548mの焼石岳。ブナの原生林に覆われ、高山植物が豊富に生息する。登山道は時に雪解け水で川のようになる。豊富な水で山腹には湿原や池沼が多く、見事な花畑を展開する。山頂近くで日本アルプスでも見られる高山植物が咲く。標高1000mでも、東北の緯度の低さが花の宝庫を生むのだ。
岩手県奥州市
TEL:0197-46-2111(焼石観光開発連絡協議会事務局)
6曲一双、江戸幕府の御用絵師、狩野長信(カノウナガノブ 1577-1654)の筆。 豪華な遊楽図のように、背景に金色と青緑色の金碧(キンペキ)ではなく、水墨画の技法。落ち着いた背景で匂うように浮き出たさまが優雅。室町幕府の将軍に使えた、長信の祖父、狩野元信(モトノブ 1476-1559)が、花鳥画に用いた手法を使う。 戦国時代からの動乱が収まり、江戸幕府のもと平穏な時代がくる予感。 そして、水墨で描かれたお山が見守っている、日本は、やっぱりお影様。
花巻市から早池峰山(1917m)を結ぶ直線上の麓にある当社は、古くから早池峰山信仰と重なり、神仏習合の歴史がある。ユネスコの無形文化遺産に登録された早池峰神楽は、勇壮な岳神楽座と優雅な大償神楽座の総称。舞で使う山の神の面が、大償神楽では「阿」、岳神楽は「吽」の形。拍子は大神楽が7拍子、岳神楽が5拍子。神の山の歴史を、神楽の習合がまた伝える。
〒028-3201 岩手県花巻市大迫町内川目第1地割1
TEL:0198-48-5877
芭蕉が「閑さや岩にしみ入る」を詠んだ山形・山寺。立て岩を崇拝し、また奥の院に幼ない時になくなった子供たちを結婚した若い夫婦として描いた絵馬が納められる。これは東アジアにも見られる風習。梅原は芭蕉の旅の意図が日本の深層への旅だったと思えた。
梅原猛 集英社文庫
Tags : 岩手県東北焼石岳
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