高村光太郎「智恵子抄」に登場する智恵子の本当の空とは、智恵子の杜公園から望む安達太良山の景色である。当山は磐梯朝日国立公園内の那須火山帯に属し、日本百名山選定の標高約1700m、「乳首山」とも呼ばれる。初夏に咲きみだれる天然記念物「しゃくなげ」ほか高山植物も多く、美しい渓流は登山者の心をなごます。
福島県二本松市
TEL:0243-55-5122(二本松市観光課)
11代将軍の徳川家斉(イエナリ 1773-1841)が、江戸幕府を開く家康公の二百回忌に、東照宮に奉納した糸巻の太刀。鞘(サヤ)の上部を、柄(ツカ)もまく糸で巻く、格調高い太刀の外装、拵(コシラエ)。 漆を塗り、金、銀、錫を一面に蒔き、梨の表面のように研ぎ、また家紋の葵を研ぎ出す。金具は、先端が小さい輪状の刃のハガネ、魚々子(ナナコ)ハガネで、金属面に小さな円文を連続した一面に打ち出した地面に、家紋の葵をまた散らす。
二本松市出身で現代日本画壇の重鎮大山忠作は、松岡映丘に師事した山口 蓬春に師事。花鳥、風景など広範に対象を題材とするが、65年の画業を通じ幽玄・華麗なる世界を描き続ける。当作品は、晩夏から初秋の早朝の赤富士山とつがいのタンチョウ鶴という伝統的な日本の美をかさね、24世紀最初の日展に出展された作品。
〒964-0915 福島県二本松市金色403-1
TEL:0243-55-5154
「この道はいつか来た道、ああそうだよ、あかしやの花が咲いている」三好達治だったか、白秋の作品では童謡が最もすぐれていると言ったのは。白秋は昭和の戦争の渦中、ひたすら日本回帰の人となり、日本語だけがもつ風来ばかりに耳を澄ませていたように思える。
北原白秋 角川書店
Tags : 安達太良山福島県
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