磐城海岸
磐城海岸
当海岸は福島県東南部、南北に細長い海岸。白砂青松の地、新舞子には防潮林のクロマツが広がる。伊勢二見ヶ浦に似て名が付く合磯(かっそ)の二見ヶ浦は、海上に二つの奇岩が向かい合い、一帯には磯石が連なる。久之浜町の波立薬師は、初日の出の名勝地。塩屋崎付近は潮流が激しく、暗礁も多い場所で、断崖絶壁に立つ白亜の灯台が見守る。
福島県いわき市
TEL:0246-23-0122(いわき市総合観光案内所)
東博百選
鼉龍(ダリュウ)鏡 団伊能氏寄贈
古墳時代 4世紀 東京国立博物館蔵
乳(ニュウ)は鏡の裏面(背面)のトッキ。トッキをに尾があるものは、獣の形が変形したもの。ニュウをめぐりトグロを巻く龍の長くのびた胴の上に、神像と口に棒状のものをくわえた小獣の形をレイアウト。内円に神像と神獣、外円に飛び回る鳥、走り回る獣が、デザインされる中国の神獣鏡。 その中国の鏡を模倣して作られた鏡(倣製鏡、ホウセイキョウ)。ダリュウは、ワニをモチーフにする。内円は、神像ととぐろを巻く龍が頭を共有し、外円は、僧侶の使うホッス(払子)のように変形する。 ホウセイキョウとして、デザインは精密、鋳上(イアガ)りは上々。 —2世紀末頃北部九州の銅矛(ホコ)、畿内・東海地方の銅鐸が姿を消し、群像を描いた画文帯をめぐらせ、 図像を浮彫し、細い線を使い細密な表現が特徴の画文帯神獣鏡が現れた。