『春を詠う、春に詠う-詩歌と愉しむ美術 日本画・洋画・工芸-』(1/16〜4/12)
春の訪れと共に太陽は力を取り戻し、冬枯れの枝には緑が、野山には若草が萌え出します。地上に再来する生命の兆しは、古来より人々に希望をもたらしてきたもので、美術の世界でも春を題材にした作品が数多く創作されています。今回は、季節の風物を題材に求めることの多い日本画を始め、日本人による洋画、また、漆芸や陶芸、人形などの工芸品からも春にちなんだ作品を選び、さらには、春に題材を採った詩歌を併せて紹介します。詩歌は、和歌はもとより、俳句、漢詩、現代詩などさまざまです。美術と文学が共に詠う、春爛漫の気分に満ちた空間の中で、訪れた新しい季節に思いを巡らせながら、観る悦びと読む悦びを満喫していただければ幸甚です。