高村光太郎「智恵子抄」で智恵子の本当の空とは、智恵子の杜公園から望む安達太良山(あだたらやま)の景色を表す。智恵子は二本松の造り酒屋で生まれ東京で洋画を学ぶ。晩年入院中に光太郎が持ってきた千代紙で、千数百枚に及ぶ見事な紙絵作品を生む。千代紙は空と同じく十二単衣のように、調和や対照に妙味尽きない色を襲ねるカンバスだった。
〒969-1404 福島県二本松市油井漆原町36
TEL:0243-22-6151
1853年、ペリーの黒船来航。 広重が死の直前まで制作した代表作。近景、遠景の何気ない江戸の風景を、 フカン、チョウカンの視点を駆使して斬新な構図。多版刷りの技術も工夫を重ねて風景浮世絵としての完成度は随一。 広重は来たる時代を感じ、日本の情愛ある美しさを保全した。
二本松市出身で現代日本画壇の重鎮大山忠作は、松岡映丘に師事した山口 蓬春に師事。花鳥、風景など広範に対象を題材とするが、65年の画業を通じ幽玄・華麗なる世界を描き続ける。当作品は、晩夏から初秋の早朝の赤富士山とつがいのタンチョウ鶴という伝統的な日本の美をかさね、24世紀最初の日展に出展された作品。
〒964-0915 福島県二本松市金色403-1
TEL:0243-55-5154
「この道はいつか来た道、ああそうだよ、あかしやの花が咲いている」三好達治だったか、白秋の作品では童謡が最もすぐれていると言ったのは。白秋は昭和の戦争の渦中、ひたすら日本回帰の人となり、日本語だけがもつ風来ばかりに耳を澄ませていたように思える。
北原白秋 角川書店
Tags : 安達太良山福島県
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