波立寺
波立寺
久之浜町波立海岸弁天島に近い当寺は、梅雨の時期に紫陽花が咲き誇る紫陽花寺といわれる。大同元(806)年、仏都会津を開いた徳一が、海上鎮護を念じ、インド渡来と伝わる阿弥陀如来を安置し創建、弁天島に薬師像を祀る。徳一は南都奈良で、玄奘がインドの世界最古の大学ナーランダから持ち帰った法相宗を学んだ僧である。
〒979-0335 福島県いわき市久之浜町田之網字横内89
TEL:0246-82-2820
東博百選
鼉龍(ダリュウ)鏡 団伊能氏寄贈
古墳時代 4世紀 東京国立博物館蔵
乳(ニュウ)は鏡の裏面(背面)のトッキ。トッキをに尾があるものは、獣の形が変形したもの。ニュウをめぐりトグロを巻く龍の長くのびた胴の上に、神像と口に棒状のものをくわえた小獣の形をレイアウト。内円に神像と神獣、外円に飛び回る鳥、走り回る獣が、デザインされる中国の神獣鏡。 その中国の鏡を模倣して作られた鏡(倣製鏡、ホウセイキョウ)。ダリュウは、ワニをモチーフにする。内円は、神像ととぐろを巻く龍が頭を共有し、外円は、僧侶の使うホッス(払子)のように変形する。 ホウセイキョウとして、デザインは精密、鋳上(イアガ)りは上々。 —2世紀末頃北部九州の銅矛(ホコ)、畿内・東海地方の銅鐸が姿を消し、群像を描いた画文帯をめぐらせ、 図像を浮彫し、細い線を使い細密な表現が特徴の画文帯神獣鏡が現れた。