門倉岬
門倉岬
種子島最南端のこの岬に、天正12(1543)年、フランシスコ・ザビエルが亡くなる中国・広東省上川島から出航したと伝わる中国・明船が漂着。日本に初めてポルトガル人から火縄銃が伝わる。鉄砲伝来紀功碑があり、南蛮船に模す展望台から歴史を転換した潮流が眺められる。伝来6年後には、信長は近江国国友村に500丁の鉄砲を注文するのだ。
〒891-3705 鹿児島県熊毛郡南種子町西之
TEL:0997-26-1111 (南種子町観光課)
東博百選
樫鳥糸(カシドリイト)肩赤威(カタアカオドシ)胴丸 秋田一季氏寄贈
室町時代 15世紀 東京国立博物館蔵
樫鳥糸肩赤威胴丸
兜は、花弁を縁取る色のように、金メッキで筋飾り、総覆輪(フクリン)の四十八間の筋鉢で、その正面の神仏の守護を得るその前立は、鍬形(クワガタ)と日輪をデザイン。 胴体を囲い、右脇で引き合わす鎧の胴丸は、黒漆を塗った小さな鉄板を、紺糸に紅染めの赤糸を、斜めに打ち込む組み糸(樫鳥)で、とじ連ねる(威)、 大袖の上段、肩の部分は、赤糸で威す。 首から襟(エリ)を守るシコロの両側が外に反理、矢の攻撃を防ぐ吹返(フキカエシ)をはじめ胸板などに、藻の文様の中に獅子や蝶を型染めした、室町時代からの図柄の正平韋(ショウヘイガワ)といわれる、なめしの染韋(ソメカワ)を用いる。 胴に、兜と袖を配する胴丸の代表的な名品。