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浄土寺 浄土堂

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浄土寺 浄土堂

当寺は、東大寺を再建した重源の開山。国宝・浄土堂は大仏様建築で、国宝・阿弥陀三尊立像は、重源と親しい仏師・快慶作。浄土堂は境内の西、阿弥陀三尊は東向きに立つ。背後の蔀戸を開けると、西陽で堂内全体が朱赤に深く、遠方の溜池群が西方の光を運び込む。彫刻・空間設計の全てで来迎の情景が計算し尽くされている。

阿弥陀三尊立像

〒675-1317 兵庫県小野市浄谷町2094

TEL:0794-62-4318(歓喜院)

東博百選

法華経方便品(ホウベンボン)竹生島経(チクブシマキョウ)
  平安時代 11世紀 東京国立博物館蔵

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菩薩半跏像 法隆寺献納宝物

滋賀・琵琶湖に浮かぶ竹生島に伝わった装飾したお経の巻物、 装飾経(ソウショクキョウ)。 寿命が長い和紙・トリノコガミに、ニワカに溶かした金銀で、草や花、蝶や霊鳥、柔らい書体のお経。生きて極楽浄土を迎えたい平安貴族、願いの名品。 この方便品のほか、同じ巻第6から分断された竹生島の宝厳寺蔵の序品の存在が確認されている。

畿内七道

盧舎那仏 大仏殿

東大寺

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盧舎那はいたるところに光を照らすを意味し、華厳経で宇宙仏とされる。空海の曼荼羅はこの宇宙仏を根本とする。大仏殿は、治承4(1181)年平家の南都焼討の消失後、重源が宋様式を取り入れた合理的な構造、豪放な大仏様で復興。再建参加の職人たちが和様入れた細い柱、低めの天井、穏やかな空間の折衷様を各地で建造。

〒630-8587 奈良市雑司町406-1

TEL:0742-22-5511

千夜千冊

重源

重源平家の南都焼打ち後、再建された東大寺の大仏様や天竺様は、インドの建築様式ではなく、重源たちの工夫によるものだった。本書は、のちに高野聖といわれる聖のネットワークや公家・武家・僧侶・工人が動員され、一大国家プロジェクトを成し遂げた重源の活動を語る。重源は大仏とともに中世日本のネットワーク構造も残した。

文責:旅鶴編集室

千夜千冊

伊藤ていじ
新潮社

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