当館は、重要文化財 饕餮夔龍文方卣(とうてつきりゅうもんほうゆう)を所蔵する。当作品は、紀元前11世紀以前の古代中国、王朝商(殷)期のもの。饕餮文、夔龍文は、怪獣の姿を図柄で表し災害難禍除けとする文字。長年白川静が古代中国文化の講話を行った当館は、古代中国の青銅器から明時代の陶磁器、日本の飛鳥から平安期の仏教工芸品、経巻、江戸期の絵巻等の所蔵品で、東洋学で日本を知れる美術館。
〒658-0063 兵庫県神戸市東灘区住吉山手6-1-1
TEL:078-851-6001
口がすぼまり蓋(フタ)付きで、酒等を入れる器。 細かい四角の渦巻き文様(雷紋)に、獣の顔と前足のような食を貪る、饕餮文。両側に雨を呼ぶ、キという獣などをレイアウト。 中国の古代、商の時代、祖先や神々の祭祀用に青銅礼器、礼器(レイキ)作る。これはホウいうレイキで、かなり大型、製作も精巧。商代後期の青銅器の典型。
寛弘4(1007)年、藤原道長が金峯山に参詣し、山頂に埋納した法華経などの経巻を入れた経筒。埋経の経筒としては最古の遺品で、銅製で高さ36.4センチ。蓋はちょうどお茶筒のようにすっぽりと被り、金があつく塗られた表面にたがねで線刻された文字・銘文は縦書きで納めた趣意が500字にわたって記されている。
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
文字は社会のコミュニケーションのために進化などしない。中国で洪水難禍の象徴が魚文で、その姿を持つものが災難を救い王となる。その王の行為が集約され古代中国の芸能を生む。聖所か王所で考案された文字が、神聖を明らかにする王のもと一挙に発生した。
白川静 東洋文庫
Tags : 兵庫県白鶴美術館美術館
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