宮地嶽神社境内には、「地下の正倉院」とも称される宮地嶽古墳がある。6世紀末~7世紀初期の巨石古墳で、全長23mの石室は高さ幅とも5mを超す巨石を積み重ねる。馬具、刀装具、緑に輝く瑠璃玉やガラス板など、およそ300点が発見された。その出土品で、九州国立博物館で展示される金銅壺鐙は、パルメット文様を施され、シルクロードとの繋がりを示す。法隆寺や正倉院にも同様な品が所蔵されている。
〒811-3309 福岡県福津市宮司元町7-1
TEL:0940-52-0016
透し彫りの悪霊防御のカエン(火焔)紋の内に、透し彫りの絡み合った2頭の龍。半球の飾り金具を付けた蛇行する金具。薄い金板を連ねて垂らす飾りホヨウ(歩揺)が、帽子や透し彫りの縁に多く付く。また歩くと、きらきらと輝く。 ともに出土した素環頭(ソカントウ)大刀の環頭部分の外周、帯の金具—四角の帯留め、カ帯(カタイ)金具、鏡のように平らな、鏡板にも龍の文様が施される。
南蛮屏風。左隻に異国を出港する南蛮船が日本に到着する様子、右隻には上陸したカピタン一行を宣教師が出迎える様子と貿易品を扱う唐物屋とその奥に南蛮寺が描かれる。南蛮貿易の実情を表す。当館は堺の1500年を総観する。
〒590-0802 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内
TEL:072-245-6201
本書は国譲り神話を、日本列島に時代を継ぎ渡来した海人・アマの一族、アメノヒボコ集団とともに読み解く。出雲を治めたオオクニヌシ系は銅鐸を祭祀とし、新たに渡来したアメノヒボコ集団は鉄産の技能を持ち、鏡の祭祀力をもっていた。神武天皇一族と祟神天皇一族。日本の誕生にまつわる伝承は、海にはじまって大和をめざす。
千田稔 角川選書
Tags : 九州国立博物館博物館宮地嶽神社正倉院法隆寺福岡県
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment