当館は紀伊徳川家ゆかりの品々はじめ、「那智宮曼荼羅図」等で自然と神々がかさなりあう高野・熊野の聖地を紹介する。当品は、中国古代の谷に子を落とす獅子説話を題材に、珍重された「粉河作」の優品。古代より銅・鉛合金鋳造の青銅器等、多くの渡来文明を運んだ紀の川沿いの粉河町。中世より仏具など鋳物産業が栄える。
〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14
TEL:073-436-8670
トッキの鈕(チュウ)付ける蓋(フタ)つきの小さな容器。フタと胴が口縁部分で合う構造。仏前の供養のための器。 香水を入れる水瓶をおもわせるチュウに、丸く膨らんだ胴の部分に、ロクロ挽きでいくつかの線が刻まれ、わずかに装飾されている。そして容器の足の裾(スソ)、高台が広がり、安定し、また堂々としている。 また同形のものは、宗教目的の美しい石粒を入れる舎利(シャリ)容器、火葬の骨壷にもみられる。
聖所である古墳を飾った鳥形埴輪、顔が二つある両面人物埴輪、武具の「胡籙・ころく」形埴輪などで、国造紀氏の基盤、朝鮮半島とのつながりが見える和歌山市郊外丘陵地にある資料館。胡籙は弓を入れる道具で、5世紀朝鮮半島から伝来。同じ矢入れ道具の靫(ゆぎ)形埴輪の出土は多いが、胡籙埴輪はほぼ皆無。
〒640-8301 和歌山市岩橋1411
TEL:073-471-6123
神は在るもの、仏は成るもの。神は来るもの、仏は往くもの。神は立つもの、仏は座るもの。神はやってきて、そこに感じると去っていく。神道は神教ではなく、「センス・オブ・ワンダー」を感じる事と著者はつづる。多神教ではなく、ただ多神と多神が合わさって「センス・オブ・ワンダー」をつくり、そこに祈りが発達したと。
鎌田東二 PHP新書
Tags : 博物館和歌山県和歌山県立博物館
Your email address will not be published. Required fields are marked *
Name *
Email *
Website
Comment